ラスベガス エンターテイメント情報

 ボクシングファンが長年待ち続けた世紀の一戦がついに実現。フィリピンの英雄マニー・パッキャオ対 47戦無敗の王者フロイド・メイウェザー。

 

 90年代に一大ブームを迎えたボクシングのヘビー級戦線ではレノック・ルイスやインベンダー・ホリフィールド、そしてマイク・タイソンなど今でも伝説として語り継がれる名王者同士の夢の対決が次々と実現したまさにヘビー級の戦国時代でもあった。ヘビー級のブームが落ち着きを見せると2000年代後半からヘビー級よりも階級を5つ落としたウェルター級が注目を集めるようになり、その人気を引率してきた立役者が誰であろう今回対戦するフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオである事は間違いないだろう。

 もともとウェルター級、そして一階級上のスーパーウェルター級は63.5キロ~69.8キロの体重設定になっている事から、アジア人よりも体格のいい欧米人が多く活躍する階級でもあり、実際にフェザー級やバンタム級などの軽量級の選手が多い日本やアジア圏よりもウェルター級やミドル級といった中量級が欧米では人気を博してきた階級でもある。その中にありマニー・パッキャオの存在は異彩を放っており、アジアの小国フィリピン出身のボクサーという事だけでなく、ライトフライ級でデビューした軽量級のボクサーである点があげられる。ライトフライ級から現在の主戦場であるウェルター級は階級にして9階級も離れており、体重にして47.6キロ~63.5キロと約15キロもの差がある、体重別の競技であるボクシング界では異例でありグラム単位で体重を調整するボクサーからしてみるとまさにあり得ない存在だろう。そして、そのアグレッシブで好戦的なファイトスタイルもアメリカのボクシングファンの心をつかみ、瞬く間に世界でもっとも有名なボクサーの一人と認知されスターへとのし上がった。

 対するメイウェザーは47戦無敗と完璧な戦績をキープし、パウンド・フォー・パウンド(階級関係なく実力を比べた場合の仮想のランキング)の1位に長年ランクされるまさに現役最強のボクサー。メイウェザーが47戦あるキャリアの中で本当の意味で注目を集め始めたのは2007年にオスカー・デ・ラ・ホーヤと対戦した辺りからで、それ以降リッキー・ハットンやショーン・モーズリー、ミゲール・コットという実力者と対戦し勝利を収めた事で現役最強の称号を手に入れた。しかしそんなメイウェザーも既に38歳を迎えており、今回のパッキャオ戦を含め引退までの残り試合は2,3試合と言われている。

 ボクシングファンでなくてもこの”夢の対決”を知っている人が多いのはパッキャオ、メイウェザー両選手の知名度もさる事ながらその桁違いのファイトマネー(契約金やテレビの分配金)や今まで何度と無く実現間近と言われ続けながらも実現しなかった背景が大きく影響している。今回両者が手にする金額に関しては推定ではあるものの、パッキャオが約100億円、そしてメイウェザーは約150億円にも達するのではないかと言われており、まさに世紀の一戦である事が伺える。

 日本の世界チャンピオンの場合には多くても数千万円と言われるファイトマネーしか発生しないが、なぜアメリカではこれほどまでに桁違いのファイトマネーが発生するのか?それにはアメリカと日本のボクシング、格闘技、そしてエンターテイメントに対する価値観、システムの違いが大きく影響しており、日本ではボクシングの世界戦などが民法のテレビ局で放映されるのが一般的で視聴者は無料で試合を観戦することが出来る。しかし、アメリカではボクシングの世界戦に限らず、総合格闘技のUFCなど注目度の大きな試合は全てPPV(ペイ・パー・ビュー)と言われる有料チャンネルにて放映されるため、視聴者がその番組をお金を払って購入する形がとられる。それが故に、人気のある選手の試合などはPPVによって大きな収益が見込まれその手数料が選手にも還元される形となる。

 日本でも2002年に開催されたDynamite!が10万件の視聴を記録したという実例があるが、ボクシングの試合がアメリカと同じようにPPVで行われない背景にはやはりアメリカと日本でのボクシング、格闘技に対する興味、価値観の差が現れている結果だろう。日本人選手が近年ラスベガスへの進出を希望する背景にはこうした工業的な一面が大きく影響している。

 今まで幾度となく試合の実現が噂されたが、このPPVの契約に関する項目やドーピング検査の導入などにより両者陣営が対立し、実現には至らなかった経緯がある。では、なぜ今回はこの夢の対決が実現するのか?それには、既に”旬”を過ぎた両陣営の思惑が大きく影響していると言われ、両者ともに既に30代の後半に差し掛かり引退前に大金を得ておきたい、記録・記憶に残る世紀の一戦を実現したいという思惑があったと言われている。実際にメイウェザーは今年38歳、パッキャオも36歳と年齢的にはボクサーのピークを明らかに超えており、両者共に数年前と比べるとパフォーマンスの低下が見受けられ、PPVの視聴率も下がり、もはやこの”夢の対決”が最後の切り札であったのだろう。結果的に5月2日に実現する夢の対決だが旬を過ぎてしまっているとの見方もあり、両者、そしてボクシング界にとっても世紀の一戦となる今回の対決がどのような決着を見せるのか、既にオッズが発表されているラスベガスのカジノでは7対3でメイウェザーが有利との見方が大きいがパッキャオが波乱を起こすのか、まさに世紀の一戦となる。

 今回もメイウェザー陣営の希望によりホームタウンであるラスベガス、MGMグランドでの開催となるが既にチケットは販売から瞬く間に売り切れ、安いチケットでも$4000(約50万円)の高値を付けるなど、既にとんでもない金額にまで高騰しており一般の入手はほぼ不可能。5月2日のMGMグランドの客室も急騰しており、当日はラスベガスのホテルの手配すら難しいほど早くも注目を浴びている。

 
 
選手名: Floyd Mayweather VS Manny Pacquiao
フロイド・メイウェザー VS マニー・パッキャオ
場所: MGM Grand Arena
MGMグランド・アリーナ
チケット料金: $4000~
(通常チケットは既に売り切れ)
試合日: 2015年5月2日
時間: 8:000PM
連絡先: (702)625-1516(日本語)
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