グランドキャニオン

　ラスベガスといえば、ギャンブルの街として名を馳せているワケだが、実際のところ日本人観光客の若者や女性同士には少々とっつきにくい人々もいるだろう。だが、眠らない街ラスベガスを訪れたなら、カジノやショー以外のナイトライフもきっちりおさえたいところ。

　2005年の新年にオープンから既に7年、ベガスのクラブとしては既に中堅どころだろう。ここの売りはなんと言っても30メートル級の人口滝。ライトアップされた妖しくも荘厳な滝が不夜城ラスベガスにその姿を浮かび上がらせている。総面積1100平方メートルとラスベガスのナイトクラブとしてはさほど大きくはないが、滝のある屋外スペースがたっぷりと設けられているので、開放感があり狭さは感じさせない。バーエリア、ダンスフロア、VIPルーム、ラウンジ、パティオエリアに分かれ、テーブル席も室内250席屋外150席の計400席と、ナイトクラブとしては多いほうだろう。

　Encore/アンコールの「XS/エクセス」にて販売されている世界一高価な1万ドル（約80万円）のカクテル「ONO/オーノー」とまではいかないが、ここにも「Menage a Trois/メナージュ・ア・トロワ」という3千ドル（約24万円）もする高級カクテルがある。ロシア皇帝に謙譲されていたシャンパーニュ「CristalRose/クリスタルロゼ」、日本円で1本百万以上もする「Hennessy Ellipse/ ヘネシーエリプス」とオレンジキュラソーとして名高い「Grand Marnier/グランマルニエ（150周年記念ボトル）」の3種に24金の金箔をあしらった琥珀色の濃厚なカクテルは、ただ高いだけではなく、立派に受賞歴まであるのだ。やはりこのカクテルにもオマケが付いており、9つのダイヤモンドが埋め込まれたゴールドのストローが添えられている。もちろんお持ち帰り用。オーダーが入ると、ウエイトレス達もにわかに活気づき、まわりの注目を集めること必至。少々値は張るが、つかの間のセレブ気分も味わえ、特別な夜を過ごしたいカップルには新婚旅行や旅行の記念としてオーダーするのもアリかもしれない。

　専属DJもそうそうたるメンバーが揃っているが、その他にもUsher/アシャーなど有名アーティストのプロデュースを手がけるなどHip Hopのヒットメーカーとしても知られる「Lil Jon/リル・ジョン」やHitomiや西野カナに楽曲の提供も行っているオーストラリア出身の美人双子DJ「Nervo/ナーヴォ」もホストを務めたりと、イベントカレンダーは要チェック。




※記事内の金額は1ドル=80円換算