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　1961年の初開催以来、50年以上の歴史を持つASD Las Vegas 2012/ ASD ラスベガス　2012　国際商品見本市は、毎年ラスベガスでは春と夏の2回、ニューヨークでも1回開催される恒例のトレードショー。商品全般を網羅するトレードショーとしては世界最大規模とも言われ、不況を物ともしない盛況を誇るその規模は、出展ブース約3千件、来場人数（関係者のみ）4万人以上にものぼる。出展業者、仕入れ業者共に世界各国から集結、近年は多くの製品工場を抱える中国、韓国といったアジア圏の海外メーカーも増加傾向にあり、会場では業者とバイヤー達との間で盛んなやりとりが行われ、活気と熱気で溢れかえっている。

　出展の際、業者の身元や商品のクオリティーも審査基準に入るとされ、また毎年、多数のヒット商品がここから発信されることもあいまって、各メーカーが満を持して自慢の商品を引っさげてやってくる。高価なところでは宝石、貴金属など1点物のファインジュエリーから、最低数百個単位で卸されるノベルティー・グッズ、またヒット予備となる最新グッズからファッション、ギフト、日用雑貨、カー用品、工具、玩具類、美容・健康商品等100種以上と多岐に渡り、思いつく限りのありとあらゆる商品が展示会場に並ぶ。バイヤー側としては、ハイクオリティーの商品をどれだけ安価で仕入れられるかもポイントだが、バイヤーを取り合う出展者同士の熾烈な競合も興味深い。その他、各種イベントやビジネス用を成功させるためのセミナー等も会場各所で催されている。

　バラエティー豊富な商品の数々、そしてその実物を手にし、その場で業者と直接交渉できるというメリットが人気を呼び、日本での知名度も上昇、年々参加者も増えている。ただし現在、ASDに参加するには事前のバイヤー登録が必要となっており、残念ながら一般参加は認められていない。