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営業終了を前日に控えたサハラホテル・ラスベガス

　1952年からラスベガスの移り変わりを見てきたサハラホテルの営業がいよいよ終わります。最後にその姿を見ておこうと、営業終了2日前のサハラホテルへ行って来ました。同じように最後のサハラで遊ぼうという人が多かったのか、駐車場はほぼいっぱい。

　カジノに行くとサハラホテルの最後の大盤振る舞いのドローイングをしており（くじに当たった人に賞金がもらえる）、沢山の人がエントリーをして、華やかさを取り戻したかのような活気に満ちていました。かつてはスター達がこのホテルでショーを行い、宿泊し、時代の最先端を走っていたサハラホテル。カジノやロビーには若かりし頃のエルビスプレスリーやビートルズ、今は亡きスター達の写真が飾られており、昔の栄華が偲ばれました。

　カジノの片隅には開業当時からあったであろうと思われる、昔のアラビア人の隊商風な扮装をした人形が数体立っており、妙な切なさが伝わってくるようでした。サハラホテルの記念にとちょっとだけカジノのチップを交換しようとしましたが、プレイをしない場合は交換ができないといわれたので、慣れないながらもブラックジャックのテーブルに座り少し遊んでみました。

　ディーラーの女性はその日が最後の仕事の日という事で、毎日これだけ賑わえば愉しいのにねと口元に笑みを浮かべたのが印象的でした。 またラスベガスの一つの時代がひっそりと幕を閉じたような一抹の寂しさを感じさせる営業終了1日前でした。