定番ページ

　　ダウンタウンラスベガスの人気観光スポットFremonte Street Experience/フリーモント・ストリート・エクスピリエンスから歩いて3分ほどのところにある老舗カジノホテル『カリフォルニア・ホテル』。ストリップのベラージオやコスモポリタンなどと比べると明らかに年季の入った建物で1975年に建てられたその建物は規模も小さく古き良きラスベガスを今に伝えるダウンタウンならではのカジノホテルでもある。カリフォルニア・ホテルに宿泊する日本人観光客は決して多くないが、意外なことに宿泊客の大半がハワイからの観光客という少し変わったホテルでもある。現在カリフォルニアホテルの経営を行っているボイド・ゲーミング社がハワイと親密な関係にあり、またハワイからの集客に力を入れているためと言われているが実際にホテル内はハワイがテーマになった造りになっており至るところにハワイアンを感じる事が出来るラスベガスでも唯一のホテル。

　さて、そんなカリフォルニア・ホテルにはローカルに大人気のB級グルメが存在し、意外なことにラスベガス通の人でも殆ど知らない隠れた名物になっているのがホテル1階のレストラン『Market Street Cafe/マーケット・ストリート・カフェ』の”オックステールスープ”。マーケット・ストリート・カフェは24時間オープンの一見ドコにでもあるような普通のファミレスだが、やはりロコモコやサイミンといったハワイの人に馴染みの深いメニューが豊富に揃っている。オックステールスープもまたハワイでは国民食的な意味合いのある日常食で韓国や日本のオックステールスープとはまた少し違ったハワイアンの味が堪能できると人気。

　しかし、そんな人気のオックステールスープが”隠れた名物”と言われ、なかなかラスベガス通でもたどり着けないのには理由があり、24時間営業しているレストランにも関わらずオックステールスープが提供されている時間帯が11PM~9AMまでの時間帯と限定されている為。夜中にも関わらずレストランにはローカルやホテル宿泊客の列が出来るほどの人気で、その殆どが名物のオックステールスープを注文するまさにダウンタウンラスベガスの隠れた名物。

　そして肝心のお味の方もすっきりしたクリアーなスープに深いオックステールのコクとにんじんやセロリーなど数種類の野菜の旨みが溶け込んだなんともクセになる美味さ。数時間煮込んだオックステールの旨みに醤油などで味付けをしサッパリした味に仕上がっており、カジノで遊んでお酒を飲んだ夜にはぴったりの一品。大き目のスープボウルにオックステールとスープがなみなみと注がれたシンプルなメニューだが、これにお茶碗一杯のご飯が付いて約10ドル。特別安くもないが・・・夜中、朝方にダウンタウンに行くことがあれば是非お薦めのラスベガスダウンタウン名物”カリフォルニア・ホテルのオックステールスープ”。