コンサート情報

　日本での人気もすっかり定着したアバクロンビー&フィッチ社が三番目に創立したブランド「ホリスターカンパニー(Hollister Co.)」。その歴史はまだ浅く2000年の7月に創立されたが、すでに世界に600を超える店舗を有している。アメリカ西海岸のサーフスタイルを意識したカモメがロゴマークになっておりコンセプトでもある常夏をイメージさせる商品が多く、その反面冬物のアイテムも数多く発売されている。アバクロンビー&フィッチがニューヨークのカジュアルブランドをコンセプトとしているのに対して、ホリスターは西海岸のカリフォルニア・ハニントンビーチをコンセプトに商品を発信している。

　地元アメリカでは姉妹ブランドの「アバクロンビー&フィッチ」や「ギリーヒックス」などと並んで若い世代を中心に非常に人気が高いブランドで一般的には「ホリスター」と呼称されている。ターゲットを14歳から20歳と「アバクロンビー&フィッチ」よりも若干若い世代に絞っており、そのため「アバクロンビー&フィッチ」よりも少し安い金額設定になっている。とはいえ、日本ではサーファーや純粋にデザインを気に入った30代~50代の世代にも受け入れられており、幅広い年齢層から支持されているカジュアルブランド。取扱商品にはＴシャツ、ポロシャツ、アロハシャツ、カーゴパンツ、ワイシャツ、ジャケット、フリースパーカー、スカートなどからお財布やブレスレットといった小物まで幅広く、ホリスターは未だ日本に正規店の出店がなくお土産としても人気が高い。

　サイズに関して、アメリカサイズは通常日本サイズより大きめな商品が多いが、ホリスターに関してはほぼ同じか、やや大きめ程度のものが多く体にフィットした商品がホリスターの特徴でもある。ただし女性物に関してはタイトな仕上がりの商品や、同じサイズでもやや大きめに感じる物まであるのでホリスター、アバクロンビー&フィッチの商品は事前に試着する事をお勧め。

　ホリスターはラスベガスに6店舗以上あり、地元の若者にも大人気の同ブランドだが、観光者の方にはアクセスのよいファッションショーモール/Fashion Show Mall かタウンスクエア/Town Squareでの買い物がお勧め。ファッションショーモールはスプリングマウンテン通り(Spring Mountain Rd)とラスベガス・ブルバード通り(Las Vegas Blvd)の南西コーナーに位置し、タウンスクエアであればストリップの各ホテルからは24時間運行している市営バスDeuce/デュースでの移動がお勧め。

　

　昨年2011年には西川貴教や島谷ひとみ、Misonoなど豪華メンバーで日本公演も行われ、今年2012年にはトム・クルーズ主演の映画版も公開されるなど依然と注目を浴びているRock of　Ages/ロックオブエイジズ。

　ミュージカルの本場ブロードウェイでは2009年4月から公演がスタートし、現在も尚ロングラン公演を続けている人気の作品。1980年代のハリウッドを舞台にロックスターを目指すドリューと女優を目指し田舎から出てきたシェリーの恋模様、そして彼らを取り囲む人間模様をコメディータッチで描き更には80年代に大ヒットしたジャーニーやボンジョビ、スターシップやヨーロッパなどの名曲とともに繰り広げる。

　2006年より同じくVenetian/ベネチアンにて公演をおこなっていたPhanton/ファントム　オペラ座の怪人が9月にて終演を迎えその後任として期待されている。キャスティングやプロデューサーなどラスベガス公演の詳細はまだ明らかになっていないが、劇場となるベネチアンでは物語の舞台となるクラブ The Bourbon Room/バーボンルームが既にオープンし、早くも雰囲気を楽しめると連日賑わいを見せている。

　 　日本で公演されるなど日本人にも馴染みのあるミュージカルだけにラスベガス版ならではのロックオブエイジズは大注目。

　

　不動産王としても知られるドナルド・トランプの名を冠した高級リゾートホテル Trump　Hotel/トランプ・ホテルが新たにHiltonのタイムシェアを管理するHilton Grand Vacation Club/ヒルトン・グランド・バケーション・クラブに客室を提供する事が明らかになった。

　トランプ・ホテルはラスベガスストリップから1ブロック入ったところに2008年に建設され、オープンした当初はカジノ施設を併設しない富裕層向けの高級コンドミニアムとして販売されていた。しかしその後は不景気の煽りも受け、一部をオーナーから賃貸するホテルコンドとして一般客への提供もスタートし、そして今回は新たにコンドミニアムの一部をホテル業界大手で世界中にタイムシェアも展開するヒルトングループへ譲歩する事が発表された。

　ヒルトンのタイムシェアを手がけるヒルトン・グランド・バケーション・クラブに譲歩された部屋数はトランプ･ホテル全室1282部屋の凡そ4/1にも及ぶ300室。金額は明らかにされていないが、ヒルトンにとっては今年の3月に買収したPlanet Hollywood隣接のタイムシェア(旧ウエストゲート)に続き今年2件目。ラスベガスではオン・ザ・ストリップ、フラミンゴ、LVH(旧ヒルトンホテル)、プラネットハリウッドに続き実に5件目となるタイムシェア物件。ヒルトンのタイムシェアを持っている方には選択肢も広がり嬉しい情報かもしれない。

　ヒルトンがトランプ・ホテルを使用し始めるのは早くても来年2013年の春とされており、それ以降もトランプ･ホテルの建物自体はニューヨークに本部を置くトランプ・オーガナイゼーションが継続して行う。

　 　

　アメリカ、ミシシッピ州で生まれ育ったKate Spade/ケイト・スペードはアリゾナ州立大学でジャーナリズムを学び、卒業後はファッション雑誌「マドモワゼル」誌で働くようになった。その後、1993年に夫のアンディ・スペードとともにハンドバックを中心としたアパレルやシューズ、アクセサリーなどを展開するライフスタイルブランドである「Kate Spade/ケイト・スペード」をニューヨークで立ち上げた。

　1996年にはCFDA（米国ファッション協議会）のアクセサリー新人賞を受賞するなど数々の賞を獲得、2007年からはクリエイティブディレクター兼共同社長としてバナナリパブリック、バーバリーで活躍したデボラロイドを迎え、また1999年からはメンズラインの「Jack Spade/ジャック・スペード」も展開、現在に至る。

　ケイト・スペードのクラシックで女性らしいファブリックやパターンは文房具、シューズ、眼鏡、サングラス、アクセサリー、インテリア、リネン、テーブルウエアなど幅広いコレクションに取り入れられており、日本でも東京エリアでの出店を積極的に行い、青山、六本木けやき通り、二子玉川などのおしゃれ発信地に店を構え定番的な人気を得ている。

　商品ラインアップの中でも人気を誇ってるのが子供がいる女性に好評なマザーズバック。「Kate Spade/ケイト・スペード」のマザーズバックはカラフルでスタイリッシュなデザインが多く、もちろん機能性もバッチリ。また小物類ではお財布なども使い勝手がよく人気を集めているようだ。中でもエナメルが人気。また財布の仕様は札小銭入れ、カード入れ、内ポケット、レシートや領収書を入れることも出来るので、すぐにお財布がパンパンに膨らんでしまう方には嬉しい一品になりそう。

　ここ本場アメリカの「Kate Spade/ケイト・スペード」は日本の商品と比べると若干雰囲気が異なり、高級感の中にも女性らしさを感じる柔らかなデザインが多く、またカジュアル感があるのが特徴で、その遊び心のある品揃えと価格で旅行者の買い物リストに入っている率は高い。ラスベガスでの直営店はなんと言ってもフォーラムショップス内の店舗でこちらはデザインも豊富。しかし買い物上手の旅行者の方にはお得なアウトレットもお薦め。ストリップから7キロほどに位置するプレミアム・アウトレット・ノース、カリフォルニア州との州境にあるファッション・アウトレット・オブ・ラスベガスにそれぞれ出店されている。こちらでは60%オフになっている物が、クリアランスでさらに40%オフなど信じられないような大幅 値下げ価格で販売されている商品に出会うことも出来るの要注目。

　

　レストラン界において非常に栄誉あるミシュラン2つ星獲得、2002年から2009年にかけては8年連続AAAファイブ・ダイヤモンド・アワード受賞歴を誇る「Picasso/ピカソ」。この連覇歴を持つレストランは全米でも数えるほど。それもそのはず、筆頭シェフであるJulian Serrano/ジュリアン･セラーノ氏、彼自身が既にファイブ･ダイヤモンド･アワード受賞歴11回という世界的名声を誇るエクゼクティブ･シェフなのである。若い頃、フランスで料理の腕を磨いたという彼ではあるが、実はピカソと同郷のスペイン出身。同様にフランスで絵画を学んだことのあるピカソからインスパイアされ、スペインやイタリアの流れを汲んだ地中海風フレンチへと行き着いた。映画「オーシャンズ11」ではジュリア･ロバーツ、ジョージ･クルーニー、アンディ･ガルシアの3人が一触即発のやり取りをするシーンに登場する。ラスベガスのレストランの中でも最も予約の難しいレストランと言われており、アメリカのセレブはもちろんのこと、日本の芸能人の姿もしばしば目撃されている。

　店名に巨匠ピカソの名を冠しているだけあり、上品で落ち着きのある雰囲気のレストラン内には実物のピカソの作品十数点や彼のコレクションや写真が飾られ、エレガントなインテリアながら、天井には梁がむき出しになっていたり、素焼きのタイルの装飾がどこかひなびた田舎風の雰囲気をかもし出し、不思議にリラックスできる空間を生み出している。また、このレストランにないワインはないと豪語するほどの自信を誇るワインセラーには常時1,500本ものワインセレクションが並び、日本では手に入りにくいレア物のワインが堪能できるチャンス。ワインリストに載せきれないものも数多くあるので、遠慮なくソムリエに尋ねよう。

　 ピカソの基本メニューは5コースか4コースのprix fixe/プリ･フィックスの2種。その中で日替わりや季節折々の食材を使用した数種の料理の中から前菜からメイン…デザートまで選ぶかたちとなっている(ベジタリアンメニュー有)。一流の食材を一流のシェフの手によって調理されているのだから、味も当然文句の付け所がないほどすばらしく、フレンチということで量的にもアメリカ料理ほどではないし、味的にもこってりとし過ぎず日本人好みと言えそうだ。尚、どちらのメニューにもデザートが含まれている。皿類にもピカソの絵がプリントされており、同テーブル内でも違った絵柄の物が配される細やかな気遣いもうれしく、美しく盛り付けられた料理に彩りを添えている。

　ピカソの絵画が楽しめる室内のほか、湖上に位置するパティオ席も16席設置されている。そこからの眺望もすばらしくベラージオ自慢の噴水ショーが余すところなく楽しめる。巨匠の名画を鑑賞をしながら優雅にワイングラスを傾けるもよし、湖畔上のパティオ席で迫力満点の噴水ショーを楽しむもよし。新婚旅行や記念日旅行のカップルとって、ロマンティックな夜が過ごせることうけ合いだ。予約の際には、席の希望（室内/屋外）を告げるのをお忘れなく。

　 　

　オープンからまだ半年足らずという新生ナイトクラブ「Hyde Bellagio/ハイド･ベラージオ」は、レストラン、ホテル、クラブ経営で急成長中のSBEグループが2011年の大晦日に「ベガスのナイトシーンを変える」と改革宣言をしてグランドオープニングを迎えた。Hyde/ハイド1号店となるハリウッド店で、セレブ率の高さと入店拒否続出という高飛車さで話題になり大成功を収めたのを革きりに、ついにHyde/ハイド5店舗目となるラスベガス、ベラージオ店の開店へと乗り出した。

　イタリアののどかな湖畔の高級別荘をイメージしているベラージオ店では、重厚感のあるダークウッドの壁に大理石のフロア、フレスコ画風の肖像画に造りつけの棚にはハードカバーの本が並べられ、どこか貴族風の紳士がパイプを吹かしているのが似合いそうなクラシカルな香り漂うラウンジエリアとリゾート地の趣きのある爽やかなマリン風にまとめられたバーエリアが好対象をなしている。湖畔に大きく張り出したバルコニーエリアは、ベラージオの目玉の一つである噴水ショーを近場で堪能できる絶景スポット。特にVIP席を予約した客には特権として、目前の席が確保される。そしてHydeが他のクラブと比べ一風変わっているのは、メインのダンスフロアがないところ。ただしテーブル間が広く取られているため、ダンススペースには事欠かない。

　またこのクラブで特筆すべきは、そのバーテンダー達。厳密に言うと彼らは「ミクソロジスト/mixologist」と呼ばれるミックスドリンクのスペシャリストで、酒類のミックスだけでなく、季節のフルーツやハーブ類、時には野菜や香辛料まで駆使し、カクテルを配合、既成の酒類のミックスだけでは出せない新鮮な風味のオリジナルカクテルが味わえる。火こそ使わないが、調理の域に達するほど卓越した腕を持ち、数々のオリジナルレシピまで考案する彼らはドリンクのシェフとも言わていれる。ノンアルコールのカクテル風ドリンクのオーダーやメニューにはないリクエストも可能。またクラブはちょっと苦手という人にも、毎日夕方5時からクラブの営業時間までは、バーとしてオープンしているので、ミクソロジストによるスペシャルドリンクと噴水ショーが一度に楽しめるおススメのスポットでもある。特に日の長い夏場は、陽射しが差し込み、気分はまさに湖畔のリゾートにいるかのようだ。

　現在は専属DJをつけず、イベントに力を入れており、5月にはジェニファー･ロペスや来日歴もあるアーティストTravie McCoy／トラヴィー・マッコイを迎えて大々的なイベントが行われたばかり。ベガスだけではなく、全米で今後が最も楽しみなクラブの一つとして注目されている。

　

　今回新たに公演がスタートしたSurf The Musical/サーフ･ザ･ミュージカルは60年代に一世を風靡したThe Beach Boys/ビーチ・ボーイズの楽曲に乗って展開される新感覚のミュージカル。ミュージカルの本場ブロードウェイでも演出を手がけ、Rock of Ages/ロック・オブ・エイジズではトニー賞にもノミネートされた経験を持つKristin Hanggi/クリスティン・ハンギィが演出家として抜擢され、本場ブロードウェイとは一味違ったラスベガスならではのセクシーな作品に仕上がっている。

　物語は1960年代のカリフォルニア舞台に主人公Tanner/タナーと昔の彼女であるBrooke/ブルーク、そしてBrookeの新しい恋人Rip/リップの間で繰り広げられる淡い青春の恋物語。ステージ全体に大型LEDスクリーンを設置し、そこに映し出されるサンタモニカの桟橋や、海に沈む美しいサンセットなどはまさに太陽と海の街カリフォルニア。

　そのほかにも美しく手入れの施されたシボレーのオープンカーや、クラシックな水着に身をまとった女性達は60年代を忠実に再現し、まるで劇場ごとタイムスリップしたかのような錯覚さえ覚えるほどで当時青春時代を過ごした人には堪らない空間が用意されている。そして、ショーの見せ場でもある音楽は『Fun, Fun, Fun』や『Don't Worry Baby』、『Surfer Girls』などビーチボーイズの楽曲をメインにオリジナルの楽曲も合わせ、最後のフィナーレは彼らの大ヒット曲『Surfin' USA』で客席を巻き込んでのエンディング。

　ラスベガスのショーがブロードウェイのものと異なる点として殆どのショーが90分に収められている点があり、Surf The Musicalも約1時間半の間に3人を中心とした恋物語がテンポ良く描かれている。そして、演技力や歌唱力も勿論ながらエンターテイメント性が強くショーガールのような美貌を兼ね備えた出演者が多く見られるのもラスベガスのショーの特徴かもしれない。60年代に青春を過ごした人であれば昔の初恋を思い出し、幕が閉じる頃にはすっかり60年代の古き良き女性に憧れを抱いているかもしれない。

　

　ラスベガスで現在もっとも新しく、HotなホテルCosmopolitan of Las Vegas/コスモポリタン・ラスベガスがまた新たに注目を浴びるイベントを開催中。

　これから益々暑くなる真夏のラスベガスでの楽しみのひとつがプール。コスモポリタンもプールには拘っており、音楽をがんがんにきかせ昼間から盛り上がりを見せる現在流行のクラブ型プールなど大小合わせて3つのプールがホテル内には併設されている。その中でも一番人気なのがストリップを一望出来るBoulevard Pool/ブルーバード･プール。そしてこのブルーバード･プールで6月から毎週月曜日に開催されているイベントが「Dive in Movies」。

　毎週月曜日にストリップビューが楽しめる屋上のプールで無料で映画を公開しちゃう、なんともクールなイベント。一昔前に流行したドライブスルー映画館のように、野外で映画を楽しめるコンセプトだが、一昔前のそれと比べると画質も音質もかなりレベルが高い。また何よりも嬉しいのがホテルゲストでなくても、誰でも無料で楽しめるという点。ストリップにある大型スクリーンに映画が上映され、プールに入りながら、またはソファー、プールサイドチェアーに横になりながら映画を楽しむ事ができる。さらに、映画館同様にポップコーンやホットドッグ、ソフトドリンクは勿論のことアルコール類までオーダーが可能(有料)。

　公開される映画は事前にスケジュールが公表されており、比較的新しいものから不朽の名作まで誰もが1度は耳にしたことのある名作がリストされている。毎週7時より入場が開始され、映画の上映は8時より。プールサイドチェアーやソファーは完全に早いもの順のためオープンと共に位置取りをするのがお勧め。

　いよいよこれから夏本番を迎えるラスベガス。今年の夏はコスモポリタンが熱い!