マフィアの存在なくして今のラスベガスは存在しない。と、まで言われるほどラスベガスの発展にはマフィアが大きく関与している。実際にバグジーの愛称で知られるベンジャミン・シーゲルはラスベガスの開発推進者として1940年代にフラミンゴホテルを完成させるなど、ラスベガスの礎を築いた一人でもある事はあまりにも有名。
今でも「カジノで大勝するとマフィアに狙われる・・・」「ラスベガスは市とマフィアが裏で繋がっている・・・」「ラスベガスのタクシーはマフィアの会社・・・」などなど今でもラスベガスにはマフィアにまつわる都市伝説も多く存在する。もっとも一般人からしてみれば全く縁のないマフィアの世界ではあるものの、近年そんなラスベガスの礎を築いたマフィア達にスポットがあてられている。
そもそもこの新名所の名前にもなっている”Mob”とはマフィアやギャングを指す言葉で、Mob Museumとはまさにマフィアの博物館なのである。このMob Museumはラスベガス市が中心となって長年開発を進めてきた事業でもあり、何よりもラスベガスの前市長でありそれ以前はマフィアに関する案件を多く取り扱う弁護士でもあったOscar Goodman/オスカー・グッドマンが推進してきたラスベガス市の一大プロジェクトでもある。ラスベガスの前市長がマフィアの弁護士を勤めていた事自体がまさにラスベガスらしいが、そんなマフィアなくしては現在の華やかなエンターテイメントシティー ラスベガスが存在していなかったのもまた事実。
2011年3月30日にはトロピカーナホテルにMob Experience/モッブ・エクスピリエンスと言う名のMobをテーマにしたアトラクションがオープンし、今回オープンしたMob Museumはラスベガスでは2つ目となるMobをテーマにした博物館になる。トロピカーナホテルのMob Experienceに関しては現在、親会社が破産したため別会社に経営が移り、リニューアルオープンを予定している。
マフィアの歴史はラスベガスの歴史でもあると、凡そ42億ドルを投じて建設された今回のMob Museum。ラスベガスだけではなくアメリカ中からマフィアの資料を集めたアメリカ一のマフィア博物館として停滞するラスベガスの経済を救う手がかりになるのではないかとの期待もされており、昔も今もラスベガスにとってマフィアは無くてはならないビジネスパートナーなのかもしれない。
アトラクション名 | The Mob Museum ザ・モッブ・ミュージアム |
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場所 | ラスベガス ダウンタウン |
住所 | 300 Stewart Ave. Las Vegas, Nevada, 89101 |
オープン | 2012年2月14日 |
ウェブサイト | www.themobmuseum.org |
こんな方にお勧め! | ・ダウンタウンへ行かれる方 ・ラスベガスの歴史に興味のある方 ・アメリカのマフィアに興味のある方 |