Park Tour Services, Inc.

　レストラン界において非常に栄誉あるミシュラン2つ星獲得、2002年から2009年にかけては8年連続AAAファイブ・ダイヤモンド・アワード受賞歴を誇る「Picasso/ピカソ」。この連覇歴を持つレストランは全米でも数えるほど。それもそのはず、筆頭シェフであるJulian Serrano/ジュリアン･セラーノ氏、彼自身が既にファイブ･ダイヤモンド･アワード受賞歴11回という世界的名声を誇るエクゼクティブ･シェフなのである。若い頃、フランスで料理の腕を磨いたという彼ではあるが、実はピカソと同郷のスペイン出身。同様にフランスで絵画を学んだことのあるピカソからインスパイアされ、スペインやイタリアの流れを汲んだ地中海風フレンチへと行き着いた。映画「オーシャンズ11」ではジュリア･ロバーツ、ジョージ･クルーニー、アンディ･ガルシアの3人が一触即発のやり取りをするシーンに登場する。ラスベガスのレストランの中でも最も予約の難しいレストランと言われており、アメリカのセレブはもちろんのこと、日本の芸能人の姿もしばしば目撃されている。

　店名に巨匠ピカソの名を冠しているだけあり、上品で落ち着きのある雰囲気のレストラン内には実物のピカソの作品十数点や彼のコレクションや写真が飾られ、エレガントなインテリアながら、天井には梁がむき出しになっていたり、素焼きのタイルの装飾がどこかひなびた田舎風の雰囲気をかもし出し、不思議にリラックスできる空間を生み出している。また、このレストランにないワインはないと豪語するほどの自信を誇るワインセラーには常時1,500本ものワインセレクションが並び、日本では手に入りにくいレア物のワインが堪能できるチャンス。ワインリストに載せきれないものも数多くあるので、遠慮なくソムリエに尋ねよう。

　 ピカソの基本メニューは5コースか4コースのprix fixe/プリ･フィックスの2種。その中で日替わりや季節折々の食材を使用した数種の料理の中から前菜からメイン…デザートまで選ぶかたちとなっている(ベジタリアンメニュー有)。一流の食材を一流のシェフの手によって調理されているのだから、味も当然文句の付け所がないほどすばらしく、フレンチということで量的にもアメリカ料理ほどではないし、味的にもこってりとし過ぎず日本人好みと言えそうだ。尚、どちらのメニューにもデザートが含まれている。皿類にもピカソの絵がプリントされており、同テーブル内でも違った絵柄の物が配される細やかな気遣いもうれしく、美しく盛り付けられた料理に彩りを添えている。

　ピカソの絵画が楽しめる室内のほか、湖上に位置するパティオ席も16席設置されている。そこからの眺望もすばらしくベラージオ自慢の噴水ショーが余すところなく楽しめる。巨匠の名画を鑑賞をしながら優雅にワイングラスを傾けるもよし、湖畔上のパティオ席で迫力満点の噴水ショーを楽しむもよし。新婚旅行や記念日旅行のカップルとって、ロマンティックな夜が過ごせることうけ合いだ。予約の際には、席の希望（室内/屋外）を告げるのをお忘れなく。

　 　

　オープンからまだ半年足らずという新生ナイトクラブ「Hyde Bellagio/ハイド･ベラージオ」は、レストラン、ホテル、クラブ経営で急成長中のSBEグループが2011年の大晦日に「ベガスのナイトシーンを変える」と改革宣言をしてグランドオープニングを迎えた。Hyde/ハイド1号店となるハリウッド店で、セレブ率の高さと入店拒否続出という高飛車さで話題になり大成功を収めたのを革きりに、ついにHyde/ハイド5店舗目となるラスベガス、ベラージオ店の開店へと乗り出した。

　イタリアののどかな湖畔の高級別荘をイメージしているベラージオ店では、重厚感のあるダークウッドの壁に大理石のフロア、フレスコ画風の肖像画に造りつけの棚にはハードカバーの本が並べられ、どこか貴族風の紳士がパイプを吹かしているのが似合いそうなクラシカルな香り漂うラウンジエリアとリゾート地の趣きのある爽やかなマリン風にまとめられたバーエリアが好対象をなしている。湖畔に大きく張り出したバルコニーエリアは、ベラージオの目玉の一つである噴水ショーを近場で堪能できる絶景スポット。特にVIP席を予約した客には特権として、目前の席が確保される。そしてHydeが他のクラブと比べ一風変わっているのは、メインのダンスフロアがないところ。ただしテーブル間が広く取られているため、ダンススペースには事欠かない。

　またこのクラブで特筆すべきは、そのバーテンダー達。厳密に言うと彼らは「ミクソロジスト/mixologist」と呼ばれるミックスドリンクのスペシャリストで、酒類のミックスだけでなく、季節のフルーツやハーブ類、時には野菜や香辛料まで駆使し、カクテルを配合、既成の酒類のミックスだけでは出せない新鮮な風味のオリジナルカクテルが味わえる。火こそ使わないが、調理の域に達するほど卓越した腕を持ち、数々のオリジナルレシピまで考案する彼らはドリンクのシェフとも言わていれる。ノンアルコールのカクテル風ドリンクのオーダーやメニューにはないリクエストも可能。またクラブはちょっと苦手という人にも、毎日夕方5時からクラブの営業時間までは、バーとしてオープンしているので、ミクソロジストによるスペシャルドリンクと噴水ショーが一度に楽しめるおススメのスポットでもある。特に日の長い夏場は、陽射しが差し込み、気分はまさに湖畔のリゾートにいるかのようだ。

　現在は専属DJをつけず、イベントに力を入れており、5月にはジェニファー･ロペスや来日歴もあるアーティストTravie McCoy／トラヴィー・マッコイを迎えて大々的なイベントが行われたばかり。ベガスだけではなく、全米で今後が最も楽しみなクラブの一つとして注目されている。

　

　今回新たに公演がスタートしたSurf The Musical/サーフ･ザ･ミュージカルは60年代に一世を風靡したThe Beach Boys/ビーチ・ボーイズの楽曲に乗って展開される新感覚のミュージカル。ミュージカルの本場ブロードウェイでも演出を手がけ、Rock of Ages/ロック・オブ・エイジズではトニー賞にもノミネートされた経験を持つKristin Hanggi/クリスティン・ハンギィが演出家として抜擢され、本場ブロードウェイとは一味違ったラスベガスならではのセクシーな作品に仕上がっている。

　物語は1960年代のカリフォルニア舞台に主人公Tanner/タナーと昔の彼女であるBrooke/ブルーク、そしてBrookeの新しい恋人Rip/リップの間で繰り広げられる淡い青春の恋物語。ステージ全体に大型LEDスクリーンを設置し、そこに映し出されるサンタモニカの桟橋や、海に沈む美しいサンセットなどはまさに太陽と海の街カリフォルニア。

　そのほかにも美しく手入れの施されたシボレーのオープンカーや、クラシックな水着に身をまとった女性達は60年代を忠実に再現し、まるで劇場ごとタイムスリップしたかのような錯覚さえ覚えるほどで当時青春時代を過ごした人には堪らない空間が用意されている。そして、ショーの見せ場でもある音楽は『Fun, Fun, Fun』や『Don't Worry Baby』、『Surfer Girls』などビーチボーイズの楽曲をメインにオリジナルの楽曲も合わせ、最後のフィナーレは彼らの大ヒット曲『Surfin' USA』で客席を巻き込んでのエンディング。

　ラスベガスのショーがブロードウェイのものと異なる点として殆どのショーが90分に収められている点があり、Surf The Musicalも約1時間半の間に3人を中心とした恋物語がテンポ良く描かれている。そして、演技力や歌唱力も勿論ながらエンターテイメント性が強くショーガールのような美貌を兼ね備えた出演者が多く見られるのもラスベガスのショーの特徴かもしれない。60年代に青春を過ごした人であれば昔の初恋を思い出し、幕が閉じる頃にはすっかり60年代の古き良き女性に憧れを抱いているかもしれない。

　

　ラスベガスで現在もっとも新しく、HotなホテルCosmopolitan of Las Vegas/コスモポリタン・ラスベガスがまた新たに注目を浴びるイベントを開催中。

　これから益々暑くなる真夏のラスベガスでの楽しみのひとつがプール。コスモポリタンもプールには拘っており、音楽をがんがんにきかせ昼間から盛り上がりを見せる現在流行のクラブ型プールなど大小合わせて3つのプールがホテル内には併設されている。その中でも一番人気なのがストリップを一望出来るBoulevard Pool/ブルーバード･プール。そしてこのブルーバード･プールで6月から毎週月曜日に開催されているイベントが「Dive in Movies」。

　毎週月曜日にストリップビューが楽しめる屋上のプールで無料で映画を公開しちゃう、なんともクールなイベント。一昔前に流行したドライブスルー映画館のように、野外で映画を楽しめるコンセプトだが、一昔前のそれと比べると画質も音質もかなりレベルが高い。また何よりも嬉しいのがホテルゲストでなくても、誰でも無料で楽しめるという点。ストリップにある大型スクリーンに映画が上映され、プールに入りながら、またはソファー、プールサイドチェアーに横になりながら映画を楽しむ事ができる。さらに、映画館同様にポップコーンやホットドッグ、ソフトドリンクは勿論のことアルコール類までオーダーが可能(有料)。

　公開される映画は事前にスケジュールが公表されており、比較的新しいものから不朽の名作まで誰もが1度は耳にしたことのある名作がリストされている。毎週7時より入場が開始され、映画の上映は8時より。プールサイドチェアーやソファーは完全に早いもの順のためオープンと共に位置取りをするのがお勧め。

　いよいよこれから夏本番を迎えるラスベガス。今年の夏はコスモポリタンが熱い!
　 　 　 　 　

　カラフルな髪型と独特なメイクアップ、ド派手な衣装、そして大胆なパフォーマンスでヒットチャートを賑わしている女性ラッパーNicki Minaj/ニッキー・ミナージュが初となる単独ライブをラスベガスのプラネットハリウッドにて開催する事が決定。2011年6月にMGM Grandにて行われたBritney Spears/ブリットニー・スピアーズのライブで異色のコラボレーションが話題をさらったが、単独となるラスベガスライブは今回が初。

　女性のラッパーが注目を浴びる事自体が世界的に見ても珍しく、彼女最大のヒット曲となった「Super Bass」や「Your Love」は世界中で大ヒットを記録し、一躍注目を浴びるようになった。その後も立て続けに楽曲をリリースし、一時はビルボードのトップチャートに彼女が参加した作品が7作も入るという記録まで樹立し、今年2月に行われたアメリカスポーツ界最大のイベントといわれるNFLのスーパーボウルではMadonna/マドンナとの競演を果たすなどまさに今もっとも旬な女性アーティストと言っても過言ではない。

　今回コンサートが行われるのはラスベガスストリップのほぼ中央に位置し、過去にはOne Direction/ワン・ディレクションやJustin Timberlake/ジャスティン・ティンバーレイク、CeeLo Green/シーロー・グリーンなども公演をおこなっているプラネット・ハリウッド。8月4日一夜限りのコンサートの為、売り切れは必至。