AVとはオーディオ/ビジュアルの略で、その機器は一般家庭に出回っているものだけでも、ハイディファニションTV、コンピューター、デジタルメディアプレーヤー、家庭用ゲーム機、DVDプレイヤーと枚挙に暇がなく、一家に一台どころか、各個人で数台所有している時代。一昔前までは、AV機器といえば、ステレオやスピーカーといった音響システム類を主に表していたが、普及率の高いハイテク機器類の多くがマルチメディア化、オーディオ/ビジュアル機能を搭載しているため、現在ではコンピューターや家庭用ゲーム機等を始め、多機能化の進んでいる携帯電話やタブレット型 コンピューターといった通信関連機器を含む、コミュニケーション・ツールの代名詞へと代わりつつある。タイムラグなしにコミュニケーションが可能になった現代社会は、AV機器や情報通信機器類なくしては語れないほど、世界中で最も使用されているパワフルなコミュニケーション・ツールとなった。。
ハイテク時代の幕開けであったデジタルの出現に端を発して、アナログからデジタルへの移行から約四半世紀。既に定着期も過ぎ、今や高度成長期を迎えている。レコードからカセット、カセットからCD、CDから抽出できるデジタルファイル形式へと移り変わり、今は手のひら大の小さなプレイヤーで何百曲もの音楽を楽しむことや動画を見ること、撮ること、さらには世界中に発信までできる時代となった。
また発展度の高さと速さで言えば、高精細度が目覚しい。例えば一般に知られているところで、今年3月に発売された第三世代のiPadは、1年前に発売になったばかりの旧世代型に比べ画素数/解像度が一気に倍増。より滑らかでリアルな動画や画像が楽しめるようになるなど、たった一年で革新的な進化を遂げている。
3D映画も市民権を得て久しく、一般家庭用3DTVの普及率も徐々に伸びているが、さらにリアルな参加型のインタラクティブ化、体験型のバーチャル化が進められている。ビジネス面だけではなく、今後はより多くの人々が簡易で安価に利用できるよう教育や医療の現場での実用化や利便性の向上にも期待が持たれている。
このトレードショー InfoComm 2012(Information Communications Market Place)では、900以上もの関連企業が出展、3万5千人の参加者が見込まれ、第一線で活躍する研究者や技術者らの参加も多く、最新情報交換の場、実用化技術の発表の場としての役割も果たしている。次世代へのさらなる向上をはかり、文化と社会の発展のため各界のエキスパートを招聘し、300以上ものセミナーやプレゼンテーションが行われるが、特に11日から15日までの間はかなり濃密なスケジュールとなっており、聴講や参加希望の場合、時間帯が重なっているものも多いので、効率よく巡回するためにフロアプランと照らし合わせながらの事前の確認及び、計画が望ましい。
コンベンション名 | InfoComm (Information Communications Market Place) インフォコム 2012 |
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開催場所 | Las Vegas Convention Center ラスベガス・コンベンション・センター |
住所 | 3150 Paradise Rd Las Vegas, NV 89109 |
2012年開催期間 | 2012年6月9日-15日 |
大会主催者サイト | http://www.infocommshow.org |