アンテロープキャニオン

　がっしりとした体格にサングラスを掛けた強面の風貌とは打って変わってチャーミングでコミカルなキャラクターが人気を呼び、アーティストとしてのパフォーマンス歌唱力にはかねてから定評のあるCeeLo Green/シーロー・グリーンがラスベガスのプラネットハリウッドにておよそ1ヶ月半に渡る特別公演を開催中。2月27日の初日プレミア公演にはクリスティーナ・アギレラなどの有名アーティストも訪れるなどラスベガスに一大旋風で起こしている。

　日本では知名度が高いとは言い難いシーロー・グリーンだが、2011年にはシーロー・グリーンが歌う『Fuck You!/ファック・ユー！』をカバーした『Forget you!/フォーゲット・ユー!』が大人気テレビドラマ『Glee/グリー』で放送され、一躍世界中で大ヒットを記録、日本でも大いに注目を浴びた。あまりにも『ファック・ユー!』のイメージが強いため一発屋と勘違いされがちだが、実はソロデビューする以前にはGoodie Mon/グッディー・モブ、Gnarls Barkley/ナールズ・バークレイと言ったグループで活躍しており、全米では元々かなり知れ渡ったアーティストでもある。

　そんなシーロー・グリーンがラスベガスにて長期コンサートを行うのは実は今回で2回目。昨年2012年の8月~12月まで不定期の長期公演を行っており、今回の『CeeLo Green is Loberace』は昨年のコンサートの大反響を受けて新たにスケジュールされた追加公演。が、しかし今回のパフォーマンスはサプライズの連続でシーロー・グリーンのファン、直接シーロー・グリーンの楽曲を知らない人でも十分に楽しめる最高のエンターテイメント。

　古き良きラスベガスを彷彿とさせる、スタイル抜群のセクシーな女性ダンサーたちに囲まれてシーロー・グリーンが歌を披露するイントロから入り、Tバックでセクシーにお尻をこれでもか！と振りまくる女性ダンサーに会場もヒートアップ。シーロー・グリーンが歌う楽曲もすべてが彼の歌ではなく、1970年代~1990年台初頭にヒットした楽曲ばかりなのでパフォーマンスも音楽も世代を超えて楽しめる。

　そしてショーも30分ほどを過ぎたところでシーロー・グリーンが一度舞台袖へ消えると同時に流れてくる楽曲は日本でも大ヒットしたカルチャー・クラブの名曲『君は完璧さ』。シーロー・グリーンと変わって舞台へ現れた派手な衣装の女性だか男性だか見極めのつけ難い人物がさりげなくその後も『カーマは気まぐれ』など数曲を披露したところで、シーロー・グリーンが舞台に再登場。ここで初めてシーロー・グリーンの口からボーイ・ジョージの紹介があり会場は騒然。そう、正真正銘、本物のボーイ・ジョージがステージに現れパフォーマンスを行うというトンでもないサプライズが用意されている。

　さらにステージが進行するとシーロー・グリーンが以前所属していたグッディー・モブのメンバーが再集結し、90年代に青春時代を過ごしたアメリカ人は大興奮。

　ステージの後半ではGnarls Barkley/ナールズ・バークレイ時代の大ヒット曲『Crazy/クレイジー』、そしてシーロー・グリーン自身最大のヒット曲となった『ファック・ユー!』を会場全体で歌い上げフィナーレ。実に内容の濃い、サプライズの多い1時間30分はシーロー・グリーンを知らない世代でも、またはシーロー・グリーンの最近の曲しか知らない若い世代でも楽しめる大満足のエンターテイメント。

　現時点では2013年2月26日~4月13日までの完全限定公演となっているので、この機会を是非お見逃しなく!!
　 　 　 　

　2009年に数々の伝説を残しこの世を去ったKing of popsことMichael Jackson/マイケル・ジャクソン。そんなマイケルの死後まもなく、世界的サーカス集団シルクドゥソレイユがマイケル･ジャクソンをテーマにした新作に取り掛かり2011年12月3日のラスベガス公演を皮切りに世界各地を回っている人気作 Michale Jackson The Immortal/マイケル・ジャクソン・ザ・イモータルは今年2013年5月ついに日本に初上陸する。そして時を同じくしてもう一つのマイケル・ジャクソンの作品がここラスベガスでもついにそのベールを脱ぐ。

　シルクドゥソレイユにとってラスベガス8番目の公演となる新作はその名もMichael Jackson ONE/マイケル･ジャクソン・”ワン”。ラスベガスストリップの最南端に位置するカジノホテル　マンダレイ・ベイにて2013年5月23日(土)よりプレビュー公演がスタートし、本公演は7月1日(土)よりスタートする事がこの度正式に発表になった。

　現在世界ツアーを行っているマイケル・ジャクソン・ザ・イモータルとは全く別の作品である事をシルクドゥソレイユは主張しており、2011年12月までライオンキングが公演されていたマンダレイ・ベイの劇場は1年ほどかけて新作マイケル・ジャクソン・”ワン”専用の劇場へと生まれ変わった。そして劇場だけではなく、使用される楽曲や出演者、演出もマイケル・ジャクソン・ザ・イモータルとは違った完全に新しいラスベガスでしか味わう事の出来ない作品になっている。

　5月23日のプレビュー公演を控えて早くも注目を浴びているこちらのマイケル・ジャクソン・”ワン”。現時点では公演日は木曜と金曜を除いた週5日、他のショーと同様1日2公演、19時と22時の公演を予定してている。まだ正式なチケット料金も決まっていないが、その他ほとんどのショーと同じ様な価格帯での販売を予定し、チケットの一般販売は3月7日を目処にスタートする。

　本来2012年12月の公演開始を目指していたこちらの公演もようやく最終的な目処が立ち、シルクドゥソレイユとマイケル･ジャクソンの本格的なコラボレーションがいよいよ本格始動する。乞うご期待!

　 　 　 　

　2005年のデビュー以来常にヒット曲を世に送り出し、若い女性の間で絶大な人気を誇るバルバドス出身の歌姫Rihanna/リーアナ。デビューから今年で8年が経ちすっかりトップアーティストの仲間入りを果したリアーナだが実はまだ24歳。16歳でデビュー以来ほぼ毎年のようにアルバムをリリースし、出す曲、出す曲必ずヒットチャートを賑わせラジオをつければ彼女の音楽を耳にしない日は無いほど。他のアーティストとのコラボレーションも積極的に行い、ジェイZやエミネム、ジャスティン・ティンバーレイクなどの大物とのコラボも絶賛を浴び、2000年以降でもっとも成功した女性アーティストの1人とも言われている。

　今ではその実力、人気、たち振る舞いからビヨンセ2世との呼び声も高く、今後さらに歳を重ねる毎に彼女の魅力がより一層輝きを増す事は間違いない。そんなリアーナが久しぶりにラスベガスにて単独ライブを行う、2012年は単独でのラスベガスライブを行っておらず、iHeart Radio Music FestivalやBillboard Music Awardsにてパフォーマンスを行ってはいるが、個人でのラスベガスライブは実に2011年7月のLoud Tour以来、約2年ぶり。

　今回のツアーは昨年2012年にリリースされ現在もヒットを記録している彼女の7枚目のアルバムUnapologetic/アンアポロジェティックよりスマッシュヒットシングル Diamonds/ダイアモンドをタイトルに掲げたワールドツアーその名もRihanna Diamonds World Tourの一環。とは言え、ラスベガスの公演はわずか一夜限り、日本での公演も現時点では未定。さすがに早くもチケットはプレミアが付いてるものもあり、売り切れは必至。
　 　

　1926年、ベルギーブリュッセルでマスターショコラティエだったドラップス氏が仕事を辞め自宅の地下室からスタートした『GODIVA/ゴディバ』。1937年に創業者のドラップ氏が亡くなった後も残された子供たちが家業を守り続け1956年には会社名も現在の『GODIVA/ゴディバ』へと変更し、ブリュッセルのグランプラス広場に『GODIVA/ゴディバ』第一号店をオープンさせた。『GODIVA/ゴディバ』の名は瞬く間にベルギー中に広がり同時にチョコｌレートは高級で個性的なギフトとして人々に愛される『贈り物』になった。

　1958年にはパリのサントノーレ通りに海外で始めてのショップをオープンさせた後、『GODIVA/ ゴディバ』は世界各国で店舗展開していくことになり1972年にはニューヨーク五番街にも旗艦店をオープンし、日本での初店舗がオープンしたのもこの年。そして現在では世界中にファンを持つプレミアムチョコレートブランドへと成長した。

　日本でもあまりにも有名な高級チョコレートブランド『GODIVA/ゴディバ』がラスベガスでは有名なファッションショーモールの他になんとプレミアムアウトレット・ノースの中にも入っている。毎年夏場の気温が40度を越えるラスベガスではチョコレートをお土産として購入してもドロドロに溶けてしまう為、取り扱いの注意が必要だが10月~3月頃までの比較的涼しい時期であればお土産としても喜ばれる事は間違いなし。実際に、旅行者の方でおみやげに購入される方は多く、特にプレミアムアウトレット・ノースに入っている『GODIVA/ゴディバ』では通常の10%~15%オフは当たり前、更にセールなどがあれば高級チョコレートが30%~50%オフにて手に入ると大人気。　さらに、クリスマスやバレンタインなど季節に応じた特別商品も出ているので要チェック。

　暑い時期に訪れる方にはおみやげに・・・と言う訳には行かないが、その場で冷たくて美味しいチョコレートドリンクやサンプルのチョコレートを食べる事も出来るので、是非プレミアム・アウトレット・ノースまはたファッションショー・モールに訪れた際にはを足を運んでみるのもいいかもしれない。店内はどちらも小さくこじんまりとしているので、あまり時間が無い方でも、ちょこっとお土産を買ったりするのにはお勧め。

　最後に意外と大切な英語の発音。日本語では「ゴディバ」と発音するこちらのブランド、きっと本国ベルギーでも「ゴディバ」に近い発音をするのが正しいのだろうけども・・・ここアメリカでは「ゴディバ」と言っても全く通用せず、アメリカでは「ゴダイバ」と発音するため場所を尋ねる時などは恥ずかしがらずに「ゴダイバ」と、まるで「お台場」のように発音する事をお忘れなく。アメリカでは「ゴディバ」と発音してもよっぽど勘のいい人か、日本人観光客慣れしている人しか通用しないのでご注意。

　

　ロサンゼルスからラスベガスまでは自ら車を運転しても4時間程の距離にあり、週末ともなればカリフォルニア州からネバダ州へと続く15番フリーウェイはカリフォルニアナンバーの車でごった返しになる。ガソリンが高くなったとはいえ、4人で車に乗り込めば断然飛行機よりも安く、ラスベガスに着いてからの移動の事を考えれば断然車での移動のほうが便利なのだが・・・

　そんな今までの常識を覆すような驚きの長距離バスが登場した。見た目は大きな青と黄色のド派手な二階建てバス、そのなもMega Bus/メガバス。このメガバスは料金が$6.50からというまるでウソのような金額で常時運行しており、トンでもないボロイ車両かと思いきやそうでもない。車両の１階後部は大きなスーツケースなどを運べるよう荷物室になっており、１階の前半分は座席、そしてお手洗いも完備している。2階席はすべて座席になっており2階席の最前列から見える大パノラマからみる景色はなかなか気持ちがいい。

　更に驚く点を上げるとキリがないほどの至れり尽くせりなのである。まずは、車内にはWifiが完備されており、長い移動中も無料でWifiが使えるというオマケ付き。その他にも今までの長距離バスではラスベガスのダウンタウンにあるバスターミナルに到着していたが、このメガバスではストリップを南に下ったところにある野外ショッピングモール　Town Square/タウン・スクエアに程近いSouth Strip Terminal/サウス･ストリップ・ターミナルに停車する。ここから最寄のホテルであるMandalay Bay/マンダレイベイまではタクシーでも$15程、時間にして10分足らず。またこのサウス・ストリップ・ターミナルには自家用車を1週間以内なら無料で駐車しておけるスペースが隣接されているのでラスベガスからちょっとロサンゼルスまで遊びに行きたいという人にはもってこい。

　ロサンゼルスでの停車駅はリトル東京から程近いユニオンステーション。このユニオンステーションは有料ながらも駐車場が設備されているので、ユニオンステーションに車を止めてバスに乗り込む事も可能。またこのユニオンステーションからはLAX(ロサンゼルス国際空港)までノンストップのバス　Flyaway/フライアウェイも30分~1時間おきに24時間往復運行しているので、空港からユニオンステーションに到着した人にもとっても便利。ユニオンステーションは広く多くのバスや電車が行き来しているので、若干メガバスの停車駅が見つけにくくはあるが、フライアウェイが到着するすぐ隣のセクションに止まるのでフライアウェイの目印を辿って行けば無事にたどり着くことができる。

　では、なぜこんなに安いのか？真相は正直さだかではないが・・・まずはその金額システム。予約はすべて事前のインターネットからの手続きとなっており、これで人件費など無駄な出費を抑え安く提供する事を可能にしている。そして金額は$6.50からと記載したが、空席状況によって徐々に金額があがるシステムになっている。と、言っても$6.50、$10.50、$12.50から$21.50まで空席状況に応じて料金が変動しているようだが、2週間~3週間前までに予約をすればほぼ確実に$6.50~$12.50の金額で乗車する事ができる。そして、いったいどんな会社が運行しているんだ？と不安に思うかもしれないが、実はメガバスを運行しているCoach USA/コーチUSAと言う会社は長距離バスの大手でもあり、全米を初めカナダやイギリスでも長距離バスを走らせている長距離バスのエキスパートなので、認可や保険といった類は心配がいらない。

　最後にこのメガバスのスケジュールだが、ほとんどの日程で1日に3本~4本を走らせており。朝、昼、夜中と実に使い勝手がいい。ルートはユニオンステーションを出て1時間ほどでリバーサイドに止まり、そこからはラスベガスのサウス・ストリップ・ターミナルまでノンストップでおよそ3時間半。空席状況や道路状況によって走行時間には若干のずれが生じるものの、早ければ4時間半、遅くても5時間半でロサンゼルス－ラスベガス間を移動できる。一応メガバスのホームページでは5時間45分と記載されているが、運転手によっては下手に時間調整する事もなく道がすいていれば4時間半ほどで到着する。

　何よりもこの金額でラスベガスとロサンゼルスを移動できるのであれば、学生には強い味方であることは間違いなく、ユニオンステーション発ということもあり観光客でも大いに利用可能。ちなみに、LAXとユニオンステーションを24時間往復しているフライアウェイは片道が$7なので、それよりも安くラスベガスまでいけることになる。是非、一度お試しあれ。

　 　

　2009年のオープン以来コストパフォーマンスの高さで人気のあったARIAホテルのバッフェが2012年10月より一時的に閉店、リニューアルを行い2013年1月に再オープン。同じく2012年にリニューアルオープンし瞬く間にラスベガス1の人気バッフェとなったシーザーズパレスのバッカナルバッフェを追うかのようなタイミングではあったが、ARIAでは2012年11月より新たにZarkana/ザルカナの公演がスタートしておりホテルとしてはザルカナの公演にあわせてのリニューアルを強調している。

　実際に店内の内装から料理にいたるまでシーザーズに似ているところも少なく、あくまでも本来ザ・バッフェが持っていた個性はそのまま残してある。アリアでは以前よりインターナショナル性の高い料理に定評があり、ラスベガスでもナンを焼く釜がおいてあるバッフェはおそらくここだけ。キングクラブやカクテルシュリンプ、プライムリブなどを揃えてあるのはもはやラスベガスのバッフェでは当たり前であり、その他にもカリフォルニアロールなどの寿司が揃えてあるのも極当たり前の光景になっている。

　以前のザ・バッフェと比べても店内の広さは全く変わりがないが、少し座席数を減らして料理をおけるスペースを拡大し、そのエリアにサラダバーや中東の料理などが新しく加わった。以前からある寿司のセクションやカニやエビのセクションも少し広がったものの、特に以前と大きな差は見つからない。内装をリニューアルしても場所の悪さ、わかり難さは相変わらずの為、バッフェとしては決して悪くないもののなかなか行列ができる程にはならず、並ばないでバッフェでの食事をしたい方にはお勧め。

　現在は店内にオレンジ系の色を多く使用しており、以前の透明感の内装よりもしっとりとした明るさが印象的な店内になっている。シーザーズパレスはバッカナルバッフェにおよそ17億ドルを費やしたといわれているが、さすがにアリアのザ・バッフェではそこまで大規模なリニューアルを行っておらず、以前のザ･バッフェに行かれた事が方であればわざわざ足を運ばなくてもいいかもしれない。その他のバッフェに比べると若干料金も抑えられいるので、コストパフォーマンスの良さは健在。その他、新しい試みとして$12.99の追加でワインやビールが飲み放題になるプランも実施中。

　

　音楽のアカデミー賞とも言われ、音楽業界一名誉ある賞といっても過言ではないグラミー賞。そのグラミー賞を10度以上も受賞し、年間の最優秀曲に贈られるSong of The Year、最優秀R&Bアーティストに贈られるBest Female R&B Vocal Performanceなどを含め数々の賞に輝いているAlicia Keys/アリシア・キーズ。

　近年ではUsherやJay Zとのコラボレーションでもヒットを生み、ポップスやジャズ、クラシックといったあらゆるジャンルをジョイントさせて作り上げるR＆Bは多くのアーティストにも影響を与えている。手がける音楽も名曲『If I ain't got you』や『You don't know my name』などのバラード曲から、大ヒットを記録した『No One』や『Empire State of Mind』などアップテンポの楽曲まで幅広く、他のアーティストへの楽曲提供を行うなど現在のR&B界では特別な存在。

　今回のラスベガスライブは2012年11月22日にリリースされた彼女の最新アルバム『Girl on Fire』を引っ提げての全米ツアーの一環でありカナダを含め全23公演を行う。更に毎年2月に行われ全米の7割の人が視聴するともいわれているスーパーボールでは国歌斉唱を勤める事が既に決まっており、デビュー13年目となる今年はアリシア・キーズから目が離せない。